多くの経営者や従業員は、オフィスに戻れることに安堵(あんど)している。部分的に在宅勤務を続けられる柔軟性のある人たちにとってはなおさらだ。しかし、ハッカーからオフィスを守ることに取り組むチームにとっては、新しいハイブリッド型の職場はさほど歓迎できるものではない。典型的なハイブリッド型の職場では、一部の従業員はオフィスで働き、一部は自宅やコーヒーショップ、顧客の本社で仕事をし、一部はリモート勤務地とオフィスを行き来することになる。また、デバイスも会社のネットワークに出入りを繰り返すようになる。従業員が自分のノートパソコンを会社のネットワークに接続し、後でそれを自宅に持ち帰ったりするためだ。自宅はオフィスよりもはるかにハッキングにさらされやすく、マルウエアにも感染しやすい。