投資会社サーキュレート・キャピタルは、有名企業も資金を一部拠出する小規模投資ファンドが、世界で最大の環境汚染問題の一つ――プラスチックごみ――を解決する助けになると見込んでいる。2017年にサーキュレートを創設したロブ・カプラン氏は「プラスチックごみは、経済の回復や気候、自然を脅かす世界的な危機というだけではない。災いを経済発展の原動力へと転じさせることのできる投資機会でもある」と語った。同社は設立当初、インドや東南アジアで、リサイクル企業や廃棄物選別企業など、増加する海洋プラスチックごみの削減を促進する企業の支援を模索した。2019年には、デットファイナンスおよびプロジェクトファイナンスに関わる1億0600万ドル(約117億3000万円)規模の「サーキュレート・キャピタル・オーシャン・ファンド」を設立。コカ・コーラやダノン、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ユニリーバなど多国籍企業の支援を受けた。現在、投資家基盤と投資対象の拡大へ向け、5000万ドルの調達を目指している。
プラごみは投資機会、成長企業の視点
投資会社サーキュレート・キャピタルは多国籍企業などから出資を募り、循環型経済に寄与する企業に投資
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