ジョー・バイデン米大統領が就任して6カ月目の現在、与党民主党に警戒を促す黄信号が点滅している。大統領が属する民主党には、確かに多くの心強い要素がある。米経済は新型コロナウイルスの流行による落ち込みから急速に回復している。株式相場は、ドナルド・トランプ前大統領が自身の退陣とともに急落すると予想していたが、実際にはバイデン大統領就任以来10%上昇している。バイデン氏の支持率も良好だ。上院共和党との間で先週合意されたインフラ投資計画は、長らく望まれていた超党派の成果となる可能性がある。しかし民主党の連邦議会の支配権は極めてわずかな議席差に基づいている。議会共和党指導部は特に来年の中間選挙での支配権奪取を狙っている。彼らは民主党の弱点を探しており、すでに幾つか見つけたようだ。
米民主党、中間選挙に向け懸念されること
インフレ、コロナ、労働者層有権者・・・
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