フロリダ建物崩壊 情報交錯し危険な兆候見落とすPhoto:Anadolu Agency/gettyimages

 米フロリダ州サーフサイドのマンション崩壊事故に関するウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の暫定的な分析によると、崩壊したマンション「チャンプレイン・タワーズ・サウス」については、構造的問題やメンテナンスの問題の兆候が出ていたが、情報は控えめで交錯していたため、マンションの所有者が緊急に状況を改善する必要がないことが示されていた。WSJの分析は過去の書類、目撃者の証言、専門家の分析などに基づいている。

 フロリダ州サーフサイド市の海辺に建てられた136戸からなるこの建物は、1981年に完成した。当時の市長だったミッチェル・キンザー氏は、この頃は第一級の高級高層マンションだったと振り返った。それから約40年後、ある技術者から建物の設計の重要部分に最初から問題があったことを示唆する報告が出された。