「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

なぜか「舐められやすい人」の“残念な特徴”・ワースト1Photo: Adobe Stock

Q.「舐められやすい人」には、どんな特徴がありますか?

――私自身がそうなんですが、「この人になら何を言っても大丈夫そう」と思われやすい人っている気がするんです。田丸さんはご自身の書き方講座で、小学校から企業研修まで、さまざまな人たちと接してきていると思います。「どうしても舐められてしまう人」の特徴と、舐められてるなと感じた時にどうやって対処するべきか知りたいです。

舐められやすい人の特徴・ワースト1

田丸雅智氏(以下、田丸):なるほど。

 一つは、話を聞いてくれそうに見えることにあるのかなぁとは思います。

 受け止めてくれそう、流してくれそう、という印象があると、相手がつい甘えてしまうことはあるでしょうね。

 それは見た目や第一印象で判断される部分もあるでしょうし、実際にその人の雰囲気として「言いやすい」「受け止めてくれそう」と感じさせる場合もあると思います。

「実績」は防御になる

――そういうとき、どう対処すればいいのでしょうか?

田丸:そうですねぇ……対処法とは少し違うかもしれないのですが、ひとつ、実績で防御するというのはあるのかなとは思います。

 実績や経歴は、本来それを振りかざしたり、攻撃のために使うものではないと思っています。

 少なくとも、ぼく自身はそうは使いたくありません。

 でも、相手に軽く見られないための「防御」にはなる

 たとえば僕は講座の最初に、自己紹介や実績をある程度伝えるようにしています

 本当は自分からあまり言いたくはないんです。

 でも、初対面でまだこちらのことを知らない人に対して、最初にきちんと伝えておくことで、コミュニケーションがスムーズになる部分も少なくないように思っています。

 過剰にはしたくありませんが、入り口で最低限の自己紹介をしておくことは大事だと思います。

――子ども向けの講座でも、その「最初の防御」は大事ですか?

田丸:そうですね。

 防御というよりはコミュニケーションというニュアンスのほうが強いかもしれませんが、講座では最初に自己紹介をしますし、どんな活動をしてきたか、どんな場所で講座をしてきたかもざっと話します。

 そうすると、子どもたちや保護者の方にも「この人はこういう人なんだ」と伝わるので、話を聞いてもらいやすくなる。

「どうかわすか」ではなく、そもそも距離を取る

田丸:ただ、正直なところ昔はしんどいなと思うことがありましたね……。

 作家デビューして間もないころには、講座の中やあとで上から目線のことを言われることもありました。

 だから、年数を重ねることや実績を積むことは、大きいのかなとは思います。

 僕自身は、相手のことを経歴や実績だけで判断したりは絶対にしたくないですが。

――それでも、実績がない若いときなんかは特に、人に下に見られることはあるものですよね。

田丸残念ながら、そうですよね。

 大事なのは、どううまくかわすかを考えることだけではなく、そもそも距離を取ることもだと思います。

「なめられやすいから話し方を変えよう」とか、「もっと強く出たほうがいいのか」と考えるのも一つですが、同時に、そういう態度を取ってくる人とは無理に付き合わなくていい。

 結局、こちらを軽く扱う人は、他の場面でもそういう態度を取ることが多いと思います。

 だったら、なるべく距離を置く。それでいいと思います。

――「どうかわすか」ではなく、「離れる」ことが大事なんですね。

田丸:はい。僕はそれもすごく大事だと思います。

 無理に付き合い続ける必要はないですし、相手を変えようとしすぎなくてもいい。

 自分を守るために、離れることを選んでいいんです。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)