毒親育ち、アダルトチルドレン…日本で急増する「生きづらさ」を感じる人の特徴Photo:PIXTA

「アダルトチルドレン」という言葉をご存じでしょうか。これは「子ども時代に、親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人」のことで、一定数居ます。その性格はさまざまで、「アダルトチルドレンはこう」と定義づけるのは難しいと言われています。やっかいなのは、ある程度の年齢にいたるまで「自分の家庭が普通じゃない」とは気付かないこと。アダルトチルドレンになる原因もさまざまですが、子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす「毒親」が原因になるケースもあります。今回は、なんとなく生きづらさを抱えながら、気付けば大人になってしまった「アダルトチルドレン」「毒親育ち」についてご紹介します。

アダルトチルドレンの
6つのタイプ

「アダルトチルドレン」はもともと、アルコール依存症の親のもと、機能不全家族の中で育った人の事を指す言葉です。現在では広く、過保護やDVなど家庭環境の問題や親との関係の中でトラウマを抱え、大人なった人をアダルトチルドレンと呼ぶようになっています。

 医学的な診断などはないと言われており、こういった家族における親を「毒親」と呼ぶこともありますが、「毒親育ち=アダルトチルドレン」とも言えません。加えて毒親と言っても目に見えてわかる虐待やネグレクトだけでなく、精神的な虐待や圧力、過保護や過干渉を行う親、子どもをコントロールするような親など家庭によってさまざまです。