ソフトバンクグループ(SBG)が顔認証技術を開発するイスラエルのエニービジョン・インタラクティブ・テクノロジーズへの投資を主導し、同社の企業価値は10億ドル(約1100億円)超と評価された。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。個人情報保護に関する懸念がある中で、顔認証技術への取り組みを強化する。エニービジョンは7日、SBG傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドその他の投資家から計2億3500万ドルを調達し、米国での事業拡大に充てる計画を明らかにした。顔認証技術を巡ってはプライバシー侵害につながるとの批判が高まっており、欧州連合(EU)が先月、利用に関する規制案を公表したほか、米国でもサンフランシスコやオレゴン州ポートランドなど一部の都市が同技術の使用を禁止している。