ユーチューブはこの1年間、視聴者に問題のある動画を推薦しないように多くの変更を行った。しかし新たな調査によると、まだ道半ばのようだ。ソフトウエア関連の非営利団体モジラ財団の調査によると、ユーチューブの強力な推薦エンジンは今も、虚偽の主張や性的なコンテンツが含まれる動画に視聴者を誘導している。調査の参加者が好ましくないと判断した動画のうち71%はアルゴリズムが推薦していた。ユーチューブはユーザーが制作したコンテンツを規制しようとしているが、問題が解消されていないことが今回の調査で浮き彫りになった。同社のみならず、フェイスブックやツイッターを含めたプラットフォームはユーザーに情報共有を勧めることで広く知られるようになったが、現在は多様な視点を抑え込まずに、分断を助長したり、誤解を生じさせたり、危険を及ぼしたりするコンテンツを規制するよう当局や社会から圧力を受けている。