『ばけばけ』第116回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第116回(2026年3月16日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
お守り半分こは不吉
第24週「カイダン、カク、シマス。」(演出:泉並敬眞)は錦織(吉沢亮)が亡くなってから10年が経った頃からはじまる。
本棚のアップ。おそらくヘブン(トミー・バストウ)の本が増えている。ここは東京。
ヘブンは東京は「地獄」と考えていたがトキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)が住みたいと希望したのと、ヘブンが帝大の教師として雇われたから。ヘブンが帝大の教師をはじめてから、はや6年半。この説明をしている蛇と蛙(渡辺江里子と木村美穂)も東京にいることだろう。
ヘブンの書斎には本のみならず、雑貨がたくさん置かれている。キセルを吸いながらうろうろしているヘブン。松江や熊本の家と比べると天井が低く閉塞(へいそく)感があるように見える。東京の住宅事情であろうか。
そこへトキが朝餉(あさげ)ができたと呼びに来る。
ヘブンは何をうろうろしているのかと思ったら。ブードゥーを探していた。
あのお守りの人形をなくすとは、不吉、とトキ。
「では、ママさんのブードゥードール、半分こしてください」
「お守りの類い 半分こいたしません」
お守りを半分こしてはいけないという言い伝えは、ドラマの序盤、東京で語られた。そうだ、錦織はもらったお守りを庄田(濱正悟)によかれと思って半分(2個あったうちのひとつ)にしたから、大学受験にも失敗して、ヘブンにも去られ、早世してしまったのかもしれないと思うと、悲しい。







