米国の企業には共通点が多い。米経済の動向にかかわるリスクが大きい傾向があり、米市場の幅広い指数が売買されることで、自社株への需要も似通ったものとなる。また言うまでもなく、同じ規制や法律、企業統治(ガバナンス)に従っている。それゆえ米国の銀行株や資本財株がこのところ、米国のグロース株――「FANG」銘柄(フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、アルファベット傘下のグーグル)やマイクロソフトが主流を占める株――よりも、外国株に連なった動きを見せるのは異例のことだ。少なくともラッセル1000グロース指数の日次データが集計され始めた1991年以降、これほどの非連動性が生じたことはない。
米国株の特異性薄れる IT大手は例外
銀行・資本財セクターは米グロース株より外国株に連動
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