――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  米国の企業には共通点が多い。米経済の動向にかかわるリスクが大きい傾向があり、米市場の幅広い指数が売買されることで、自社株への需要も似通ったものとなる。また言うまでもなく、同じ規制や法律、企業統治(ガバナンス)に従っている。  それゆえ米国の銀行株や資本財株がこのところ、米国のグロース株――「FANG」銘柄(フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、アルファベット傘下のグーグル)やマイクロソフトが主流を占める株――よりも、外国株に連なった動きを見せるのは異例のことだ。