英国の富豪リチャード・ブランソン氏は11日に宇宙へ飛び立ち、米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏の機先を制したい考えだ。ブランソン氏はこれまでにも人目を引く行動を起こして名を成し、ヴァージン・グループを世界的なブランドに育て上げた。地上では、航空会社やクルーズ船、ホテル、スポーツジムに関わるブランソン氏のビジネス帝国が経済的な打撃からの回復に努めている。新型コロナウイルス感染拡大によって、観光や旅行に特化した多くのビジネスが打撃を被った。一方、今週末に初の有人飛行にブランソン氏を乗せる宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックと、同氏の衛星打ち上げ企業ヴァージン・オービットは、明るい一面となってきた。事情に詳しい関係者によると、ブランソン氏はここ数年、両社の事業に最も力を入れてきた。