新型コロナウイルスの治療薬開発を巡り米製薬大手ファイザーや同メルクが競う中、日本の塩野義製薬はコロナ治療薬の臨床試験を開始した。1日に1回服用する初のコロナ治療薬となる。大阪に本拠を置く塩野義製薬は高コレステロール血症治療薬「クレストール」の開発などに関わったことで知られている。今回の治療薬については、新型コロナウイルスを攻撃するよう設計されたものだと述べた。また、1日1回の服用とすることで利便性を高めたという。今月開始した臨床試験は来年まで続く見込みで、副作用などを確認する。塩野義は、すでに後期臨床試験を実施しているファイザーやメルクに数カ月後れを取っている。ファイザーの治療薬は1日2回服用するもので、早ければ年内にも販売の準備が整う見込み。
塩野義製薬、コロナ治療薬の臨床試験に着手 1日1回服用
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