薄毛、白髪、フケ、かゆみ…。髪の悩みは、ときに人生を変えてしまいます。誰かに相談するのも勇気がいり、巷にたくさんある育毛法は、どれが効果的なのかわからない…となりがちです。『髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド』(ダイヤモンド社刊)では、これまで5千人の髪や頭皮の状態を改善してきた髪のプロが、「カラダの内側から髪を元気にする」メソッドをすべて紹介しています。本記事は、本書の「第1章・髪を元気にする習慣トップ10」より特別に一部を公開します。(イラスト・平澤南)
「水不足」では髪はつくられない
私はこれまでの著書でも「育毛のために水を飲みましょう」と重ねてお伝えしてきました。
でも「水を飲む」習慣が身につかず、なかなか髪の毛の状態が回復しない人があまりにも多いのが残念でなりません。実際に「なぜ、水を飲まないだけで髪の毛が薄くなるの?」とよく聞かれます。
実は、水を飲まないのは、人間にとって、とても不自然なことなのです。人間のカラダは6割以上が「水」でできており、生命活動をサポートしています。私たちは、食べものがなくても1ヵ月は生きられるのに、「水」を飲まなければ2~3日も難しいのです。
体内をめぐる血液やリンパ液も主成分は水であり、育毛に必要な栄養や酸素は「水」にのって運ばれます。
必要な水分は、ミネラルウォーターなどの純粋な「水」で補給するのがベストです。なぜなら、余分な成分がほとんど含まれていない「水」は、消化に負担がかからず、スムーズに吸収されるからです。
ジュースや炭酸飲料には、大量の砂糖が含まれています。また、緑茶や紅茶、コーヒーなどは、水分を排泄する作用があるため、嗜好品として味を楽しむぶんには構いませんが、水分補給の目的には向いていません。
目安の量は1日、最低でも1リットル。ただ、慣れていないと1リットルを飲むのが難しいので、その場合は500㎖から始めてみましょう。また、水を飲むときは、一度に大量に飲んでも排泄されてしまうので、150㎖ずつくらいの分量で、こまめに補給してください。常温の水でもお腹を下す人は「白湯」を飲むこと、また、日本人の腸に合う軟水を飲むことをオススメします。
★ポイント
・水を飲まないのは、本来とても不自然なこと
・1日最低でも1リットルの「水」を飲む
・コーヒーやお茶は嗜好品として楽しむ
・常温の水でお腹がゆるくなるなら「白湯」がオススメ
(本記事は『髪が増える術』辻敦哉[著]田路めぐみ[医事監修]の抜粋です)
1979年、埼玉県浦和市生まれ。埼玉県理容美容専門学校卒業、東京文化美容専門学校卒業、ロンドンTONI&GUYアカデミー修了。2006年リヴォーン株式会社入社。シブヤ西武「THE REV-OWN」店長、営業推進部長を務める。独自の高い技術が、ゴッドハンドとして業界を賑わす。その後独立し、2011年にヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」をオープン。95%以上の人たちの髪のコンディションを改善して超人気店となり、半年以上予約がとれないほどに。2018年に「カラダの内側から髪を元気にするラボ」を立ち上げ、病的な脱毛症を改善する技術を提供している。2017年にはその実績が評価され、アジアの優れた起業家に贈られる「アジアゴールデンスターアワード2017」で、日本人で2人だけのマスター大賞を受賞した。著書に『世界一簡単な髪が増える方法』『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』(ともにアスコム)がある。テレビ、ラジオ、雑誌など様々なメディアにも出演する。現在は、プーラ式ヘッドスパセミナーを開催し、全国から理美容師が学びに訪れる。セミナー活動の他、ヘッドスパ専門店の起業をサポートし、プーラ式ヘッドスパ専門店の全国展開のために、ヘッドスパプロデューサーとしても活動中。2020年までに、埼玉、神奈川、栃木、兵庫に店舗を持ち、2021年5月には、愛知県岡崎市に出店(https://www.spa-aichi.com/)。2021年8月、埼玉県(さいたま市/草加市)に2店舗、10月には大阪に出店予定。
[医事監修] 田路めぐみ(たじ・めぐみ)
松倉クリニック表参道医師
神奈川県出身。1997年、東京大学医学部医学科卒業。日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会会員、日本外科学会会員。虎の門病院外科レジデント修了後、東京大学形成外科医局に入局。帝京大学、東京大学、国立国際医療センターにて形成外科の研鑽を積み、焼津市立総合病院、国保旭中央病院にて形成外科科長を務める。その後国立がん研究センター東病院頭頸科、せんぽ東京高輪病院(現JCHO東京高輪病院)形成外科を経て、2014年より松倉クリニック表参道に勤務。美容のみならず形成外科・再建外科医としても活躍し、その幅広い臨床経験から、患者さんの状態やニーズに合わせて柔軟に治療法を選ぶ総合的な診療を得意とする。自らの薄毛経験も活かし、体全体とストレスまで考慮した総合育毛治療がクリニックでも人気を呼んでいる。