米疾病対策センター(CDC)は27日、感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」の流行を理由に、感染が広がっている地域ではワクチン接種を完了した人も公共の室内空間ではマスクを着用するよう再び勧告した。また準備学級(日本の幼稚園に相当)から高校までを対象に、教師、スタッフ、生徒、訪問者のいずれも、ワクチンの接種状況にかかわらずマスクを一律着用するよう促した。ただ、ワクチンは重症化や入院、死を防ぐ上では極めて有効だとも強調した。CDCが5月に公表したガイドラインでは、ワクチン接種者は大半の屋内および屋外において、マスク着用や対人距離の確保をもはや行う必要はないとしており、今回これを改定した。また学校向けの指針では、今月に入りワクチンを接種していない教師や生徒はマスクを着用すべきとしていたが、対象者を拡大した。米国では、12歳未満はまだワクチンを接種できない。