米国のロースクール(法科大学院)はかつて快適な暮らしへの確実な切符と考えられていた。しかし、長年にわたる授業料の値上げにより、借金まみれの生活への早道と化している。  マイアミ大学ロースクールの最近の卒業生で連邦政府のローンを利用した人の債務中央値は16万3000ドル(約1800万円)で、その半数は卒業から2年後の年収が5万9000ドル以下にとどまっている。米誌USニュース&ワールドリポートがランク付けした上位100校のロースクールの中で、同校は債務と所得の開きが最も大きかった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が連邦政府のデータを分析した結果、明らかになった。