中国の電子商取引大手アリババグループやインターネットサービス大手テンセントホールディングス、配車サービスの滴滴出行(ディディチューシン)などのスーパースター企業に対する中国の規制強化は、欧米の投資家の目には自殺行為のように見えるに違いない。世界で最も成功しているテクノロジー企業を打ちのめすこと以上に、成長を阻害する方法などあるだろうか。だが習近平国家主席の考えは異なる。習氏はテクノロジーには「あればうれしいもの」と「なくてはならないもの」の2種類があると考えている。ソーシャルメディアや電子商取引、その他の消費者向けインターネット企業はあるに越したことはないが、世界で最も優れたグループチャットやライドシェアがあるかどうかで国家の偉大さが決まるわけではないとの見解だ。