米石油大手エクソンモービルは、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにするという公約を掲げることを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。同社にとってこれは大きな戦略転換となりそうだ。エクソンモービルのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は20年3月、欧州の競合数社が掲げる野心的な炭素削減目標について「美人コンテスト」にすぎないとコメントし、各社の公約には目標達成のための具体的な計画が伴ってないと述べていた。関係者によると、ウッズ氏をはじめとするエクソンの取締役は現在、まさにこの考えについて真剣に議論している。ウッズ氏は、排出削減に向けたより大胆な道筋を示すよう求める投資家からの圧力にさらされている。今年は激しい委任状争奪戦の末、アクティビスト(物言う株主)のヘッジファンドが新たな取締役3人をエクソンに送り込んでいる。
米エクソン、炭素排出「ネットゼロ」約束を検討 2050年まで
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