米共和党上院議員の多くが、債務上限引き上げで民主党に協力しないとする誓約書に署名した。デフォルト(債務不履行)回避の責任を巡り、激しい政治駆け引きが繰り広げられている。民主党はジョー・バイデン大統領が政策の柱として掲げている3兆5000億ドル(約387兆円)の投資計画に関連し、複数の予算決議案の採決を実施。だがロン・ジョンソン上院議員(共和、ウィスコンシン州)はその最中で書簡を回覧し、46人ほどの共和党議員が署名したと明かした。ジョンソン氏は「民主党の赤字支出に合わせるため、共和党議員が債務上限を引き上げることに期待しない方がいい」と述べた。民主党の投資計画には連邦政府の債務上限引き上げに向けた手段は盛り込まれていない。同党議員らは「財政調整措置」と呼ばれる方法で、貧困や気候変動対策を含む法案を可決しようとしている。同措置を使えば単純過半数で法案の可決が可能となる。