米ホワイトハウスは11日、石油輸出国機構(OPEC)に対し、産油量をさらに引き上げるよう求めた。各国が新型コロナウイルス禍から脱却しようとする中、先の原油増産の決定は十分ではないとの見方だ。ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は声明で、OPECの増産決定は、コロナ禍にOPEC加盟・非加盟の主要産油国が実施した「協調減産を完全に埋め合わせていない」と指摘した。その上で「世界経済の回復において極めて重要な時期に、これは全く十分ではない」とした。ホワイトハウスの発表を受けて、原油の国際指標となる北海ブレント先物は0.8%安の1バレル=70.04ドルをつけた。