英国では感染力の強い新型コロナウイルス変異株「デルタ型(インド型)」による感染が再び広がりつつあるが、高いワクチン接種率と市民の慎重な行動により、感染を抑え込めそうだとの期待が医師や科学者らの間で高まっている。ボリス・ジョンソン英首相は7月半ば、感染防止に向けた規制措置をほぼすべて解除した。その後、国内の新規感染者数はやや増加しつつあるが、入院者数が減少しているほか、死者数もパンデミック(世界的大流行)当初の水準を大きく下回っている。8月初旬までの公式データから分かった。英国は他の西側諸国よりも早い段階でデルタ株の流行に見舞われたが、ワクチン接種は世界でも最も進んでいる国の一つだ。そのため同国の感染動向は、ワクチン接種を進めることで他の一般的な呼吸器系疾患と同じようにコロナに対処できるようになるかを占う試金石になるとみられていた。
ワクチンでデルタ型抑え込み、英の事例で希望の光
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