インフレ率は落ち着きつつあるが、物価がこの先冷え込むというわけではなさそうだ。米労働省が11日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月比0.5%上昇と、伸びは6月の0.9%上昇から縮小した。前年同月比では5.4%上昇した。全体を押し上げたのは主に食品と燃料の値上がりだ。物価の基調的なすう勢をより正確に反映しているとされるコア指数(食品・エネルギー除く)は前月比0.3%上昇で、上昇率は6月の0.9%から減速した。コア指数の伸びが鈍った最大の要因は中古車価格だ。ここ数カ月にわたり物価を大きく押し上げてきたが、ついに減速し始めた。6月は前月比10.7%急上昇していたが、7月は0.2%上昇にとどまった。