米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は、医師として治療にあたっていた際には、同氏は患者にとって最善の利益になるように取り組んでいるとの信頼を得ていたという。しかし、CDC所長となり、米国民の多くが必ずしも同様ではないことを学んだという。ワレンスキー氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「私の仕事は、頭を下げ、批判には取り合わず、国民のために正しいこと、健康のために正しいことをすることだ」と述べ、「私はそうしてきた」と語った。同氏は、新型コロナウイルス流行への対応で政府の中心的役割を担っていることから、世間から繰り返し批判の的となっている。CDCがマスクや学校に関する方針を転換したことで、一部の公共機関や多くの米国人が混乱したことから、同所長はしばしば守勢に立たされている。一部の専門家からは、人々の考え方や行動様式を十分に考慮していないと指摘されている。また、他の専門家によると、方針とCDCが判断材料とするデータとの間の明確な関連性を国民に示すことができていないという。
コロナ対策巡る国民との対話に苦慮 米CDC所長インタビュー
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