新型コロナウイルスワクチンの入手経路を持つと主張する犯罪組織や個人が数十カ国の当局に接触し、違法に大型契約を取り付けようとしている。関連資料や企てを知る関係者の話で明らかになった。関係者によると、オランダやラトビア、フランス、イスラエル、チェコ、オーストリア、アルゼンチン、コロンビア、ブラジル、カナダ、スペインなどで、国・地域などの政府に接触があったという。一部の政府に対しては、米ファイザーと提携先の独ビオンテック、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、英アストラゼネカのワクチンを提供する申し出があった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した違法な契約書、基本合意書の写し、さらに関係者の話で明らかになった。中には、契約書の詳細を詰めた後、その申し出が詐欺であることに気づいて交渉を中止した政府もあるという。
あわや偽ワクチン、政府との契約狙う詐欺横行
オーストリアやコロンビアなど多くの国が偽契約交渉に直面
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