コーラ1リットル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は、農場からボトリング工場、スーパーマーケットの冷蔵設備まで含めると346グラム。米飲料大手コカ・コーラの提供するデータから分かる。米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)のトイレットペーパー「チャーミン・ウルトラソフト」のメガロール1巻のCO2排出量である771グラムと比べると、半分にも満たない。こちらの数字は、米環境保護団体NRDC(天然資源保護協議会)が同商品を木材からトイレに至るまで含めて算出したものだ。こんな計算が今や急速に必須となりつつある。投資家は企業に対し、自社の製品やサービスに関連する温室効果ガス排出量を開示するよう圧力を強めている。規制当局も開示を求める動きを見せている。今後2~3年以内に米国のあらゆる公開企業が、気候に関する情報を報告するよう義務付けられてもおかしくない。