メディアや政界の大半は、マスク着用の必要性をめぐる論争に明け暮れているが、米食品医薬品局(FDA)は適切な対策に関心を向け続けている。それはワクチンだ。FDAは12日、免疫が不十分な人々に対する新型コロナウイルス感染症ワクチンの「ブースターショット(当初の接種から一定期間が過ぎた段階での追加接種)」について、承認目前の状況となった(訳注:同日遅くに承認)。そして、間もなくもっと多くの人々が、ブースターショットを必要とするようになる。がん患者、臓器移植を受けた人など、免疫力の弱い人々は、新型コロナワクチンの効果が低い。最近の研究によれば、免疫が不十分な患者でメッセンジャーRNA方式のワクチンを接種した者の場合、新型コロナウイルスの感染による入院を回避できる割合は59%にとどまるという。3回目のワクチン接種によって抗体量を大幅に増やせることが、さまざまな研究で示されている。