米雇用主の間で求人の要件として、新型コロナウイルスワクチンの接種を義務づける動きがじわり広がってきた。求人サイト、インディードによると、新規採用の条件にワクチン接種を挙げた求人件数はここ1カ月で倍近くに増えた。8月第1週時点ではこうした求人は100万当たり合計1200件程度と、なお低水準にあるものの、7月初旬の約600件、2月初旬の約50件から徐々に増えている。この報告書の著者であるインディードのエコノミスト、アンエリザベス・コンケル氏は、多くの求人は雇用要件とするワクチンの種類としてコロナとは明確に言及していないが、職務内容から大半の雇用主が他のワクチンではなく、コロナワクチンを意図していることが分かると話す。米国でまだワクチンの供給が限られていた今年初頭は、医療関連を除けば、ワクチン接種を要件とする求人はほとんどなかったという。