米国と中国の経済成長率が逆転した。  今年4-6月期の米国の国内総生産(GDP)の伸び率は、前年同期比12.2%となり、中国の7.9%を上回った。  多くのエコノミストによれば、米国優位の状況は少なくともあと数四半期続くとみられる。米国の経済成長率が一定期間継続して中国を上回るのは、少なくとも1990年以降では初めてとなる。  新型コロナウイルス感染症のパンデミック(大流行)に対して、米中両国の対応が違っていたことが、短期的には成長率逆転の要因になっている。新型コロナウイルスが流行したのは、中国の方が早かった。