成長の減速はこんな形が理想的だ。画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディアは18日、5-7月期(第2四半期)の売上高が前年同期比68%増の65億ドルに達したと発表した。2-4月期の84%増から伸びが鈍化したものの、四半期ベースの売上高としては過去最高を記録した。ゲーム部門とデータセンター部門の売上高はそれぞれ同85%増、35%増となり、いずれも2-4月期より若干減速した。つまり、エヌビディアの最大のライバルは同社自身ということだ。株価にも同じことが言える。同社の株価は過去3カ月に36%上昇したが、今回の決算を受けた上昇率は3%に満たなかった。エヌビディアの予想PER(株価収益率)は47倍と、半導体企業の中で有数の割高な水準にある。過去5年間に売上高が3倍、調整後営業利益率が2倍になったことで一段と割高になった。