現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破したベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
それ、言う必要ある?
僕の元にたくさんの質問がきます。みんな、いろいろな悩みを持っているものです。悩みは文章でくるので、その人の「見た目」で判断することはありません。
「見た目」に問題があったり、話し方にクセがあったり、コミュニケーションがとりにくかったりするケースはあると思います。ただ、それ以外の悩みであれば、あまり落ち込む必要はないと思います。
ほぼ全員に共通して言えるのは、「言わなきゃわからない劣等感を持つ必要はない」ということです。
「学歴がありません」
「女性と付き合ったことがありません」
「年収が少ないです」
「育ちが悪いです」
そういったことは、すべて、ぱっと見ではわかりません。あえて自分から話し出さない限り、相手に伝わることはないですから。
そんな悩みを持ち続けても、あまり仕方ないんじゃないかなと思います。
表面だけでも取り繕う
それだったら、学歴や年収や育ちをカバーするものに時間をかけたほうが、人生は有意義になります。
話し方がスマートだったり、ロジカルだったり、清潔感があったり……。身の回りで取り繕うことができるものは、どんどん磨いたほうがいいですよ。
たまに、経歴詐称がバレて、炎上してしまう人が現れますよね。
あれって、おそらく表面的に磨くことに邁進してしまって、行きすぎちゃった例ですよね。テレビに出ていたあるコメンテーターの人も、経歴詐称で消えてしまったことがあります。
でも、私たちは、彼の日常での話や討論などを聞いていて、ぜんぜん気づきませんでしたよね?
たしかに、メディアに出るような人は経歴詐称はしないほうがいいかもしれませんが、一般的な社会生活レベルであれば、少々のウソはダマし通せてしまいます。それで自分も周りも、なんの問題もなく暮らせているのであれば、個人にとっての小さなウソも、別に問題はないのではないかと思ったりもします。まあ、程度の問題はありますがね。
昔はすごく太っていたり、髪型がダサかったり、姿勢が悪かったりするような人でも、生まれ変わって別人のように暮らせているのであれば、わざわざ過去を掘り返す必要なんてありませんから。
だから、ヘタに落ち込んでいる人にかけてあげたい言葉は、先ほどの「言わなきゃわからない劣等感を持つ必要はない」ということです。
今、この瞬間で生きづらさを抱えている人は、「今の自分を良く見せる方法」を磨くことに時間を費やしたほうがいいのではないでしょうか。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。