米経済は依然として非常に好調だが、新型コロナ変異ウイルスのデルタ株による厳しい状況は、さらに悪化する恐れがある。この環境は米連邦準備制度理事会(FRB)も投資家も悩ませている。18日公表された7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨によると、FRB当局者は年内に毎月の債券購入額を削減したい考えだ。一部当局者は9月の会合で発表し、迅速に開始することを望んでいる。彼らはFRBが購入額をゼロにする(このプロセスには1年の大半が費やされる可能性がある)ことを、利上げに必要な条件とみている。テーパリング(量的緩和の段階的縮小)が早く終われば、それだけ早く利上げの選択肢が得られることになる。当局者はまた、少なくとも来年中には利上げの選択肢を持ちたいとしている。結局のところ、インフレ率は上昇しており、向こう数カ月に伸びが鈍化しそうに見えるものの、来年はFRBが目標としている2%を超えている可能性がある。企業が採用ペースを維持すれば、経済はFRBの目標である完全雇用に近づく可能性がある。
デルタ株の脅威、FRBの年内計画に影
コロナ懸念が消費者心理を下押しする中、FRBのテーパリング議論は活発
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