在カブールの米大使館の国務省職員20数人が7月、アントニー・ブリンケン国務長官などに内部メモを送り、8月31日の米軍撤退期限後すぐにカブールが陥落する可能性があると警告していた。事情を知る米政府関係者らが明らかにした。この関係筋によると、国務省の機密反対意見チャンネル(Dissent Channel)を通じて送られた7月31日付の電報は、イスラム主義組織タリバンの急速な侵攻とカブール陥落を警告し、危機を抑え避難を加速させるための方法を推奨した。この機密電文は、タリバン侵攻が差し迫ったものでアフガン政府軍はタリバンの攻勢を止められない可能性があると米政権が現地の関係者から警告を受けていたことを示す最も明確な証拠と言える。