アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは短期間で政府軍を排除し首都カブールを制圧したものの、19日には市民からの新たな抵抗に直面した。市民による平和的な抗議活動に対し、タリバンは暴力で対応。発砲する姿も見られた。一方、カブールの国際空港周辺では混乱が続いた。多くのアフガン人や外国人がタリバンの検問所や人混みをかいくぐり避難便を確保しようとしている。ジョー・バイデン米大統領は18日、米国人を退避させるまでは米軍を現地にとどめておく方針を明らかにした。カブールを含む複数の都市では19日、数百人が抗議デモに参加した。カブールでは女性の参加者も目立ち、デモ隊は巨大なアフガン国旗を振りながら行進した。ソーシャルメディアに投稿された動画では、タリバン戦闘員が空に向かって発砲する姿がみられた。群衆を狙っているように見える映像もあった。