米国では7月の新築住宅販売が前月をやや上回った。ただ、さらに大きなニュースは、住宅建設業者がより多くの住宅在庫を抱えていることかもしれない。米商務省が発表した7月の新築一戸建て住宅販売戸数は70万8000戸(季節調整済み・年率換算)となり、エコノミスト予想の70万戸をわずかに超えた。また、6月の新築一戸建て住宅販売戸数は、前回発表の67万6千戸から70万戸に上方修正された。今年の新築住宅販売の減少に歯止めがかかりつつあることがうかがえる。建設業者がより多くの住宅を売り出し始めたことが理由の一つかもしれない。7月末時点で市場に出回っている新築住宅は36万7000戸(季節調整済み)で、同月の販売ペースで6.2カ月分の在庫となっている。6月は34万8000戸だった。これは重要だ。というのも、昨年の新築住宅販売ラッシュは在庫を著しく減少させたからだ。昨年10月の在庫はわずか3.5カ月分で、2003年につけた過去最低水準に匹敵していた。
米住宅メーカーの在庫増加、その意味は
今年の販売低迷は価格高騰が原因か
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