米データストレージ製品大手ウエスタンデジタル(WD)と半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)による合併協議が進んだ段階にあることが、事情に詳しい関係者の話で明らかになった。キオクシアの企業価値は200億ドル(約2兆2000億円)以上になる可能性があるという。実現すれば、世界の半導体業界の再編が進むことになる。長引いている両社の協議がここ数週間で活発化し、早ければ9月中旬に合意に達する可能性があるという。WDによる支払いは株式交換方式で、合併後は同社のデービッド・ゴッケラー最高経営責任者(CEO)が経営を担う公算が大きいと関係者は話した。WDが合意をまとめる保証はなく、キオクシアも計画を進めていた新規株式公開(IPO)や他社との合併を選ぶ可能性が依然残されているという。