「テスラ」で深まる確執、ただしEVとは無関係Photo:NurPhoto/gettyimages

【ベオグラード】セルビア共和国の中央銀行総裁はこの夏、外国のある通貨に攻撃的姿勢を示している。著名な発明家ニコラ・テスラが、クロアチア共和国の新硬貨に描かれるのを阻止しようとしているのだ。

 没後78年になるテスラは、米電気自動車(EV)大手テスラの社名の由来にもなった電気技師のパイオニアだ。この人物を自慢する権利がどちらにあるかを巡り、バルカン半島で隣接する両国の間では今も熱い論戦が繰り広げられている。