大手塾で算数講師の経験を積んだ後、算数専門のプロ家庭教師として約20年間、2000人以上のお子さんを指導してきた中学受験専門のカリスマ家庭教師・安浪京子先生は、その経験から「ノートをひと目見ると、その子の学力がわかる」と言います。
ノートとは、思考を整理して、それを自分や相手(採点者)に伝える練習をするための基本の道具。しかし、子どもはもちろんのこと、保護者ですら、ノートの価値を低く見積もっている方が多いそう。6年生でもノートの書き方を知らない子は多く、その状態のまま、受験勉強に励んで伸び悩んでいる子は多いのです。
本連載では、「ノートの正しい書き方を知らずして、学力は上がらない」と断言する安浪先生が、指導の中で必ず教えるノート術を初公開した話題の新刊『中学受験 必勝ノート術』の中から、一部を抜粋し、ご紹介していきます。(本書をさらに詳しく紹介した動画もチェック!)

大人が思っている以上に<br />学力に影響大!<br />子どもの筆記具Photo: Adobe Stock

筆記具を変えるだけで、丁寧に書けるようになることも

「丁寧に書きなさい」と言っても、子どもはなかなかその通りにできません。もちろん、気持ちの問題もありますが、実は筆記用具が影響を与えていることもあります。筆記用具を変えただけで、ノートが読みやすくなることも多々あります。

 例えば、筆圧が弱くて、字がふにゃふにゃしている子は、まず濃い芯に替えます。また、通常よりも太めの鉛筆にしてあげてもよいでしょう。ただし、濃くて太い芯はやわらかく、すぐに丸くなって字がつぶれるので、しっかり書けるようになってきたら少しずつ固い芯に替え、最終的にはB(筆圧の弱い子は2Bでも)の芯を目指して調整していきます。字がふにゃふにゃな場合も、逆に濃すぎる場合も、3段階くらいでBを使えるように調整していくイメージです。

 鉛筆を含め、筆記用具を選ぶポイントは、「子どもが使いやすくて気分が上がるもの」です。文房具好きの子なら、一緒に買いに行くといいですね。

 そして、筆箱の中にはお気に入りの筆記用具を厳選して入れましょう。ごちゃごちゃしているとパッと取り出しにくいので時間を浪費してしまいます。赤ペンが3本入っているのに消しゴムが入っていない、インク切れのペンをずっと入れっぱなし、という筆箱は“小学生あるある”です。

 また、意外と多いのが、消しゴムが紙のカバーよりも小さくなっているのに、カバーを切らないまま「紙」の部分で消そうとしている子。これでは、きれいに消えないのは当たり前。子どもは「大人が当たり前」と思うことでも、教えてあげないとできないものです。

 ぜひ、本書を参考に、大人がちょっと教えてあげるだけで解決する、ノートや筆記具に関する問題点を探ってみてください。