【ソウル】北朝鮮はプルトニウム生産を再開したとみられ、抑止力を高めると同時に対米交渉の切り札ともなる核兵器の増強につながる可能性がある。  金正恩(キム・ジョンウン)政権は核施設の活動が人工衛星で監視されていることを十分に認識している。国際原子力機関(IAEA)の報告書によると、このところプルトニウムを生産する寧辺(ヨンビョン)原子炉からの冷却水排出がみられ、原子炉が再稼働している兆候がある。寧辺原子炉から取り出された使用済み燃料からプルトニウムを分離するために使われる近くの研究所も、数カ月前から稼働しているもようだ。