その上で犯人は、ポルノ動画を見ている様子と、あなたがその時見ていた動画を並べた動画を作成したというのです。そして、この動画を友達全員に送りつけ、オンラインで公開されたくないなら48時間以内に17万円相当のビットコインを送金するように脅してきます。
日本人の多くはビットコインの口座を持っていませんが、ご丁寧に「Googleで検索すれば送金方法を紹介した記事が見つかります」などと教えてくれるのです。
セクストーション詐欺の正しい対応は「反応しない」
もしこの脅迫が本当なら、大変なことです。そんな動画を絶対にばらまかせるわけにはいきません。今回は17万円でしたが、要求金額が5万～6万円相当のパターンもあります。払えない金額ではない。「ビットコインの口座は持っているし、5万円ならいいか」なんて考えたら、犯人の思うツボです。
セクストーション詐欺は反応しないことが重要です。例えば、「それは犯罪だから通報するぞ」とか「本当かどうか動画の一部を見せてくれ」なんて返信したら、本格的に獲物認定され、もっと面倒なことになります。無視するのが一番なのです。
このようなセクストーション詐欺メールが出回っています Photo:Y.T.拡大画像表示
ちなみに、こうしたメールは無差別に送りつけるものなので、同様の脅迫は男女どちらにも届いているのですが、女性はこの手のメールを受け取っても、そんなわけないだろ、と鼻で笑って無視することが多いそうです。被害に遭っているのは男性がメインのようですね。
