米ハワイ州で新型コロナウイルスの感染が再拡大したことを受けて、州知事が観光客に渡航自粛を要請したのは4週間近く前のことだ。多くの観光客は要請を受け入れ、地元住民は先行きを心配している。デービッド・イゲ州知事は先月23日、観光客や住民に対し、ハワイへの渡航を「必須のビジネス活動に限定する」よう呼び掛けた。ハワイ州産業経済開発観光局が発表した速報データによると、直近の週の同州への渡航者数は知事の呼び掛けがあった日までの1週間と比べて約30%減少した。ハワイ州最大の産業であるホスピタリティー業界は細心の注意を払いつつ公衆衛生と雇用懸念を再び両立させようとしている。イゲ知事は来月末までの渡航自粛を要請しており、年末にハワイを訪れたい人々は状況を注視している。