米ボーイングがテキサス州サンアントニオで開発中の新たな米大統領専用機「エアフォースワン」のうち1機で今月、空の酒瓶が2本見つかった。事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると、発見されたのはテキーラのミニチュアボトルで、ボーイングが現在調査している。瓶の発見場所は不明。ボーイングでは近年、民間機や軍用機に工具や布の切れ端など工場のごみが残される問題が起きているが、今回の問題は極めて機密性の高いジェット機とアルコールが絡んでいるため特に深刻だ。ボーイングの広報担当者は酒瓶の発見について、人員に関する問題だと述べた。同社は質と製造業務の改善に取り組んでいると述べていた。ボーイングが開発中の大統領専用機は747-8型機を大幅に変更したもので、VC-25Bとして知られる。従業員が作業に従事するには機密情報の取り扱い許可が必要だ。ボーイングの代理人は今年、納入業者との裁判で裁判所に提出した資料の中で、大統領専用機を「事実上の空飛ぶ首都」と表現、弾道ミサイルなど「国家にとって最も優先度の高い」防衛プログラムと並ぶ存在だと述べた。
開発中の米大統領機、空の酒瓶見つかる
ボーイングが手掛ける新型「エアフォースワン」
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