最近、宇宙旅行企業や「空飛ぶタクシー」の新興企業、ピザ関連の暗号資産など、ありえないようなベンチャー企業が公開市場にまで達している。今度はエレキギターの番だ。米ギターメーカーのギブソンは今月、希少性が高い収集品の所有権を小口証券化して売買を行うオルタナティブ投資プラットフォーム「ラリー(Rally)」を利用し、有名プレイヤーと共同でデザインしたプロトタイプ楽器の所有権を分割して販売することを発表した。ロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」のスラッシュ氏が承認した「EDS-1275」ダブルネック・モデルの所有権は1万3000口に分割され、わずか2時間で562人の投資家に1口5ドルで販売された。今後、さらに2つのモデルの所有権販売が予定されている。「ブラック・サバス」のトニー・アイオミ氏が弾いていた「モンキー」ギターをモデルにした「SGスペシャル」は、スラッシュのシグネチャーモデル・プロトタイプと同額の6万5000ドル(約720万円)、ハードロックバンド「トゥール」のアダム・ジョーンズ氏のサイン入り「レスポール・カスタム」は約10万ドル相当だ。
希少なギターの分割所有権を販売 ギブソン
中古市場でギターのインフレは極端なレベルに ロック愛好者には趣味と投資の融合
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