【テルアビブ】ニール・ゾハル氏(43)は2007年、イスラエルのウェブサイト制作企業ウィックス・ドットコム(本社・テルアビブ)で働き始めた。最初はオフィスの雑用係だった。現在、最高執行責任者(COO)を務めている。ウィックスは現在の評価額で少なくとも5600万ドル(約62億円)の企業価値がある。  短パンとTシャツ姿で出社するゾハル氏は、イスラエルで急成長するIT(情報技術)業界で億万長者になった世代の一人。この世代はテルアビブの姿も変貌させつつある。  「たとえIT業界にいなくても、(この街では)生計を立てるのが非常に高い確率で楽になる」とゾハル氏は言う。