現地時間24日午後4時30分、中国国際航空のボーイング777Wが中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)を乗せてカナダ・バンクーバーから飛び立った。ちょうどその頃、中国で拘束されていたカナダ人男性2人が空路で北京を後にしていた。  綿密に調整されたとみられるこの「捕虜交換」により、米中加3カ国の関係をこじらせていた大きな火種が解消された。背景には、孟氏が従来の法的立場を一転させたことで、先週に入って交渉が大きく進展したことがあった。米司法省当局者や孟氏の弁護団関係者らが明らかにした。