多くの母親にとって、昨今の米国で働くのは容易なことではない。米国勢調査局のデータによると、学齢期の児童を抱える母親およそ350万人が、昨年に新型コロナウイルスの感染が拡大した際に失業や休職し、労働市場から去っていった。足元の感染再拡大で自宅でのオンライン学習に戻る学校もあり、再び母親の負担となっている。「多くの女性が仕事復帰の計画をさらに遅らせるだろう」。こう話すのは、キャリアコーチで、履歴書作成サービスを手掛ける「トップレジュメ」の広報担当者アマンダ・オーガスティン氏だ。同社が春に実施した調査では、コロナ禍前には働いていたが現在は専業で18歳未満の子どもの世話をしている女性362人のうち69%が、当面は在宅を続けるつもりだと答えた。