米国で大麻の合法化が進み、これまでになかった形で大麻が職場に持ち込まれている。大麻企業向け人材あっせん会社バンスト(コロラド州デンバー)では隔週で開催されるオンラインでの全体会議の際、55人いる社員の多くが大麻を使用する。会議が開かれるのはたいてい夕方の時間帯だ。「アルコール飲料を飲んでいる人もいれば、大麻を吸っている人もいる」。創業者のカーソン・ハミストン氏(28)はこう話す。米国では大麻は秘密にされることはあっても、珍しいものではない。ギャラップが今年実施した調査によると、米国の成人の半数近くが大麻を試したことがあると回答しており、1999年の約34%から大幅に増えた。大麻の使用は娯楽目的で19の州とワシントンDCで、医療目的ではさらに10を超える州で合法化されている。合法化が広がったことで、職場や同僚は、採用面接での大麻に関する質問の扱いや顧客と大麻を使用することの是非についての判断などさまざまな問題に取り組みながら、大麻の受け入れに適応しつつある。