米連邦政府当局は、ベネズエラの元石油相による数十億ドルのマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとされるビジネスマンの口座の管理を巡り、モルガン・スタンレー(MS)やオンライン証券の米インタラクティブ・ブローカーズなどを調査している。事情に詳しい関係者らが明らかにした。MSおよびインタラクティブ・ブローカーズを含む複数の企業は、ルイス・マリアノ・ロドリゲス・カベジョ氏が所有する大口口座を複数管理していた。関係者らによると、ベネズエラのラファエル・ラミレス元石油相には疑念が持たれている約20億ドル(2225億円)の資金について、一部を米国内で隠蔽(いんぺい)する上でラミレス氏のいとこであるカベジョ氏が協力した疑いがあるという。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、関連する政府書類について確認している。