中国共産党は30日、公安省の次官を務めていた孫力軍氏の新たな汚職疑惑を複数公表し、同氏を党から追放した。就任当初から汚職対策を強化してきた習近平国家主席が最高指導者の地位にとどまろうとする中、さらに厳しい取り締まりが行われる可能性が示された。孫氏は司法界での幅広い人脈で知られる。国際刑事警察機構(ICPO=インターポール)のトップを2年近く務めた後に収賄で有罪となり、13年の刑期を務めている警察幹部などともつながりがあった。中国共産党は2020年4月に孫氏が捜査対象になっていると明らかにしていたが、21年9月30日には捜査の具体的な焦点については明らかにせず、同氏がさまざま不正にかかわったとして共産党から追放。正式な訴追も間もなく行われるとみられる。
中国共産党、元公安省次官を追放 複数の汚職疑惑も公表
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