米麻薬取締局（DEA）は、合成オピオイドのフェンタニルが含まれた偽薬180万錠を押収し、国内で800人余りを逮捕した。法執行当局は、ソーシャルメディア企業が、処方箋薬の鎮痛剤と同じように見えて実際はフェンタニルが致死量含まれることもある偽薬のオンライン販売の増加を阻止するための対策を強化しなかったと批判した。リサ・モナコ司法副長官は、「合成オピオイドの普及、低コスト、そして犯罪組織が合成オピオイドを正規の処方薬に偽装する方法は、公共の安全にとって特に危険だ」と指摘。フェイスブックや、スナップチャットを運営するスナップなどのIT（情報技術）企業を批判した。DEAのアン・ミルグラム局長は、「われわれは、SNSサイトで毎日のように麻薬取引が行われていることを知っている。企業側もそれを知っているはずだ」と述べた。