米ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁は、短期金利はあと数年はゼロ%近辺で推移するとの見方を示す一方、債券購入プログラムの早期縮小(テーパリング)を支持する考えを示した。米連邦準備制度理事会(FRB)は新型コロナウイルスで打撃を受けた米経済を支えるため、昨年から月額1200億ドル(約13兆円)規模で米国債・住宅ローン担保証券の買い入れを続けている。政策金利はゼロ%近辺に引き下げた。しかし、景気が回復に向かう中、ジェローム・パウエル議長と連邦公開市場委員会(FOMC)はここにきて早期のテーパリング開始を示唆している。カシュカリ氏は1日のインタビューで、パウエル氏とFOMCの方向性には「満足している」とした上で、FOMCによる「量的緩和と債券購入は間違いなく適切で正しいことだったが、それほど遠くない将来にそのプロセスの縮小を開始することは理にかなっている」と述べた。
米ミネアポリス連銀総裁、早期のテーパリング開始に前向き
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