スイス警察当局は先週、英金融ベンチャーのグリーンシル・キャピタル破綻に関連した捜査の一環として、金融大手クレディ・スイス・グループの強制捜査を実施した。クレディ・スイスが明らかにした。クレディ・スイスは、3月のグリーンシル破綻で大きな影響を受けていた。同行はグリーンシルのファンドに出資した100億ドル（1兆1000億円）のうち、現時点で約70億ドルを回収しているという。クレディ・スイスの広報担当者は発表文で、「クレディ・スイスを対象としたものではない手続きの一環として、データが収集された」とし、捜査には全面的に協力していると述べた。強制捜査が入ったことはスイス紙のNZZアム・ゾンタークが先に報じており、これはグリーンシルに対する検察捜査の一環だとしている。同紙はスイス当局がグリーンシルに関連した不正競争防止法違反での訴追を行ったとも伝えている。